メバルの種類と性質の違い
【アカメバル】
アカは藻の群生地帯や複雑な岩盤帯を好み、食餌方法もヒョウのように物陰に身を潜めて小魚や甲殻類を待ち伏せる肉食傾向なので、物陰がない限り滅多には水面近くへは出ず、群れもあまり大きくありません。行動範囲も狭く、基本的にホームからあまり離れません。浅い場所も好み、水深30cmの岩盤スリットに30cmを超える大物が潜んでいることもあります。
【クロメバル】
クロは回避性が強く、流下・浮遊微生物を主食にするために群れも大きく、「モノ」より「流れ」に付く傾向が高い種です。3種の中でも最もオープンな場所で釣れることが多い。水面へ出て果敢に群れで捕食するので、数釣りも可能。
【シロメバル】
シロはアカとクロの中間的な性質を持ち、クロほどではないもののボトムから表層まで季節の餌を求めて割合広く移動します。3種の中でも最もフラットな場所でも生息が見られ、砂泥底でも所々岩や藻が絡んでいれば群れを形成します。食性も中間的で、プランクトンからカタクチイワシなど多彩な餌を追います。藻も岩も流れもあまりない場所の表層下にボーッと浮いていることも多い。
メバリングタックルとは
メバルは基本的に巻きの釣りで狙うことが多く、さらにバイト(アタリ・食いつき)時は追尾ではなく、吸い込みが特徴のターゲットであるため、ティップ(穂先)は柔らかいソリッドがおすすめ。リールはトラブルレスで操作性のよい2000番台のモデル。ラインはフロロカーボンかPEラインを使用します。詳しくは釣具屋で聞くと丁寧に教えてくれます。疑似餌はルアーとワームが主流。
メバルのシーズン
メバルのシーズンは、水温が20度前後で安定し始めると本格的に開幕します。産卵前の11月末から12月末がシーズンの走り。そして1月、2月は産卵を済ませ体力を回復させるために一旦深場へ落ちます。体力が回復する3月以降から再び荒食いのシーズンを迎えます。この時期のメバルは高活性で果敢にルアーにアタックしてきます。そんな高活性メバルの狙い方はジグヘッド+ワームが基本。時間帯はやはり釣りのゴールデンタイムである朝マズメと夕マズメが狙い時。
実はとっても難しいタダ巻き
メバリングはタダ巻きがもっとも頻度の高い釣り方となりますが、ノンリアクションで狙うというのは、簡単なようで実はアクションをつけて狙うよりも高度なテクニックなのです。理由は、知らず知らずのうちにティップ(穂先)のブレや手の揺れ、安定しないリーリングによって、ジグヘッドにアクションがついてしまうため。こうなると、当然食いが落ちます。一緒に並んで同様に狙っているにも関わらず圧倒的に釣果の差が開いてしまうという状況のときは、この点が影響する場合が意外と多い。腰を落ち着けて腕やロッドを安定させるなどの方法をとってみましょう。
狙いは足元
メバルにも様々な狙い方がありますが、もっともポピュラーなメソッドは沈み根やウィード、テトラやゴロタなどのストラクチャーをタイトに狙っていく手法。この場合、例えばゴロタのように釣り場がシャロー(浅場)であれば、足元を狙って釣れるのはソイぐらいでしょうが、水深がある場合は直下の足元が意外とメインポイントというフィールドも決して少なくはありません。通常の堤防でもテトラでも磯場でも、エントリーしたフィールドにある程度の水深があれば、まずは足元を狙ってみることをおすすめします。
釣りするうえでの安全対策
メバルはもちろん日中にエントリーしやすい堤防などでも釣れるものの、少しでも良型や数を狙おうとするのなら、やはりナイトゲームがメインの釣り。フィールドは足場が不安定なところも多いため、釣行時にはライフジャケットやフェルトスパイクを必ず着用するように心掛けましょう。また、ヘッドライトもマストアイテムのため、軽量で明るいものを用意しておきましょう。
まとめ
3種のメバルの特性を理解し、適切な攻め方をすることで良釣果が期待できます。足元に潜んでいることがあるので、水深があるフォールドではまず足元を攻めてみましょう。メバルを始めるなら11月~3月頃。特に産卵後の3月頃がおすすめです。メバリングだけに限らず、釣りをするうえで安全対策は必須。釣行時にはライフジャケットやフェルトスパイクを必ず着用するように心掛けましょう。また、ナイトゲームの場合は軽量で明るいヘッドライトもマストアイテムです。
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